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LenovoとNECが提携する両社の旨みとは、、
先日、最新ニュースで紹介したように(LenovoとNECがパソコン事業で提携!日中最大手パソコンメーカー合弁事業へ)


パソコン事業を手掛けるNECの完全子会社であるNECパーソナルプロダクツにレノボが過半を出資す事実上の提携となりそうです。


現在日本のトップシェアのNECですが、世界では12位でわずか0.9%しかありません。

世界のトップシェアはヒューレットパッカードで19.7%  2位がデル12.6%  3位がエイサー12.6%といった構図で

第4位にLenovoの8.2%です。

出荷台数も2490万台のパソコンを販売したLenovoに対し、NECはわずか260万台とLenovoは10倍近い販売をしています。

これで気になる点がこの両社の提携するメリットとは一体何なのかといった点ですが、

実はLenovoは日本国内において4.6%で8位と日本国内ではシェアはあまりメジャーではなく、その4.6%のほとんどがThinkPadになっています。

現にパソコンの初心者がパソコンを購入しようとしたときは、

『よし!
   Lenovoのノートパソコンを買おう!!』
と考える人はほとんどなく、

とりあえずNECか富士通、東芝にしとけば間違い無いだろうと考える人が大半で、少しパソコンの知識を付けたら

デルのパソコンを次に買ってみよう!とほとんどの人がそうなります。

実はThinkPadですら10代、20代の人はほとんど知られていない傾向にあります。これはLenovoは日本国内でほとんど宣伝をしていないといった点が影響していると思います。

なので店頭でたまに見かける、WEB上でのちょっとした情報、口コミなどしか情報を得られません。
※ちなみに海外ではこんなCMをしています。


さらにThinkPadならまだしも、「IdeaPad」「IdeaCentre」などの

低価格モデルは海外メーカーと同じくコストパフォーマンスに優れながらも、

これといった武器がないため知名度がデルやヒューレットパッカードと比べると全く及んでいない状態です。








ここでLenovo的にはNECの日本国内でのトップシェアと提携することでLenovoの存在感を国内にアピールすることが目的となっています。

Lenovoは中国国内ではトップシェアで人口が多いことからかなりの黒字を出していますが、先進国では赤字が続いていて

2010年7〜9月期にようやく黒字化を達成しましたが、利益率が1%とまだ安心できる状況ではありません。
そこで日本での市場を狙い、安定した財源で先進国への普及を進めたいのだと思います。



一方のNECからすればLenovoとパソコン事業の提携により、Lenovoの海外での豊富なネットワークによるパーツの調達力によって

よりクオリティの高い製品が製作可能になり、全体的に高いと言われているNECの商品の低コスト化が可能になります。

さらにLenovoの世界中の販売網を生かすことで自社の製品を海外で骨を折ることなく販売網を作っていけるといったメリットがあります。


つまりLenovoは日本国内にて知名度、使用シェアの上昇、

NECは低コストでのパーツの調達による製品の品質を落とさず、低コスト化、さらにLenovoの世界中の販売網により、
自社製品をLenovo伝いでアピールできる

が両社の旨みとなるわけです。


なぜこのタイミングで提携、、??

実は私管理人はこの提携はNECの方が得をすると考えています。

もともとNECはPC-9801の高い利益率を元に、海外に進出していた頃があり、

1995年8月には米国のパソコンメーカーであるパッカードベルを買収し「パッカードベルNEC」として海外事業にも力をいれていたのですが、

1990年代後半にデルコンピュータ、eマシーンズ、ゲートウェイ、コンパックなどのメーカーが低コストで
「1000ドルPC」と呼ばれるPCを競って参入させNECはPC-9801は価格競争に巻き込まれる形となり、


これにより資金源がなくなりパッカードベルブランドのパソコン事業から撤退しました。


そして今度はNECの自社ブランドで世界に向けてパソコン事業を継続しましたが、2009年に成果を上げることなく完全に撤退し、
日本国内のみに絞っています。

ですが、日本国内ではその存在感は高く、売り上げも日本でトップです。


そして現在はパソコンは1人、2台以上持つ人も増えパソコンの出荷台数も大幅に増えつつあります。
そこで購入者からすれば、実用性といった形を除けば、

同スペックなら安い方がいいと考えています。現に私管理人もそう思います。

ここでポイントになるのがNECより10倍も売り上げがあり、世界中に販売網や調達力のあるLenovoを媒体として低コスト化を進めることです。

さらに低コストによって元々品質の高いメーカーなので価格を安くすれば海外でまた戦うことが可能になります。

これがNECにとって海外での販売を本格的に進める最後のチャンスであると私管理人は思います。

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